厚生労働省の統計によると、不慮の事故で亡くなる方の原因第1位は「窒息」によるもので、その半数近くが食品によるものだそうです。
特に気をつけて頂きたいのが乳幼児と高齢者。
乳幼児は歯が生えそろっていないので食べる機能が未熟であること、そして高齢者は唾液の分泌量の減少や歯を失って食べる機能が低下することなどが原因となり、窒息事故を起こしやすくなります。
食べる機能が弱い人は窒息事故に要注意!
では、食品による窒息事故を予防するには、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
☆食べやすい大きさに…食品を小さく切り、食べやすい大きさにしましょう。
大人の気管の直径は約2㎝、小さい子どもは1㎝未満です。一口の量も無理なく食べられる量に。
☆食事中は一人にしない…誰かが側にいて見守りましょう
☆食べることに集中…食べている時に話しかけないように。食べてる途中で急に上を向かない。
☆よく噛む…目標は一口30回。良く噛んだら唾液と良く混ぜ合わせて飲み込みます。
☆水分を補給…お茶や水などを飲んで喉を湿らせましょう。
☆治療…歯のない方は義歯を使用し、虫歯や歯周病がある方は
治療をしてシッカリ噛めるようにしましょう。
食事は生きるために必要なことですが、実は危険とも隣り合わせ。乳幼児や高齢者がいらっしゃるご家庭では特に気をつけてあげて下さいね。