2020年 6月 の投稿一覧

7月のご案内

・8日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとなります。

歯周病菌がアルツハイマー病を悪化させる!?

「歯周病」という病名は広く一般の方々に認知されるようになりましたが、最新の研究では、歯周病は歯や口の中だけでなく、全身の健康とも大きくかかわっていることが分かってきています。

以前は歯周病が認知症の危険因子となる理由は、歯を失うことによる機能的障害が大きいといわれてきました。

しかし、アルツハイマー病に関しては歯周病菌が直接、影響を及ぼしている可能性が多くの研究で明らかになってきています。

歯周病菌を投与したアルツハイマー病のマウスの認知機能は、投与しなかった群に比べ、著しく低下したことが確認されています。

さらに脳を調べると、アルツハイマー病の発症に関与しているアミロイドβタンパク(Aβ)の増加、炎症物質や歯周病菌など細菌が作る毒素の増加が確認されました。
海外では、歯周病菌が産生する「ジンジパイン」というタンパク質分解酵素を阻害することにより、アルツハイマーを悪化させるタンパクの蓄積を減らす効果が報告されています。

さらに、このタンパク質阻害薬をアルツハイマー病の患者さんに投与する臨床試験がおこなわれおり、今後の研究が期待されます。
歯周病菌がアルツハイマー病の脳に直接または間接的に、悪さをしている可能性が解明されてきています。

歯周病菌の多くは空気を嫌うので、歯肉の溝・歯周ポケット内に侵入していきます。

定期的なクリーニングで、普段歯ブラシの届かないところの歯周病菌を洗浄や歯石の除去を行うことは、アルツハイマー病や様々な予防にもつながります。

オーラルフレイル放置は要介護の危険大!

「オーラルフレイル」という言葉、皆さまはご存知ですか?

フレイルとは健康な状態と要介護状態の中間期間。

その初期に現れるのが、歯や口の働きの軽微な衰えである「オーラルフレイル」です。

食事の時にむせる、食べこぼす、固いものが食べづらい、口が渇きやすい、滑舌が悪くなったなどが続く場合はオーラルフレイルの可能性があります。

▼全身のフレイル、要介護へのドミノ倒しに!
そんなオーラルフレイルですが、生活に支障がないからと放置していると、全身のフレイル、そして要介護状態へとドミノ倒しのように進行していくので要注意です。

例えば、固いものを避けて柔らかいものばかり食べていると、噛むために必要な筋肉が衰え、ますます噛む機能が低下してしまいます。

栄養バランスが崩れて気力も低下し、全身の機能が衰えるという悪循環に陥ってしまう危険があるのです。

▼「パタカラ体操」
そこで今回ご紹介するのが、お口の代表的な体操の一つ「パタカラ体操」。

これは「パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ」を3回繰り返し発声するトレーニング法
で、口まわりの筋肉や舌を鍛えるのに役立ちます。

発音する時のポイントは、(「パ」=口をしっかり閉じて「タ」=舌を上あごにくっつけて「カ」=のどの奥を意識して「ラ」=舌をまるめるように)です。

一音一音はっきりと発音してみてくださいね。

オーラルフレイルは、適切な予防や改善により機能を取り戻すことができる時期です。

お口の老化を見逃さず健康寿命を伸ばしていきましょう!

バスタイムで梅雨どきも快適に♪

 

6月に入りましたが、皆様はお元気でお過ごしですか?

梅雨どきは安定しない気温や気圧のせいで体が重たく感じませんか?

雨がちな毎日で気分がどんよりする方も多いのではないでしょうか?

かく言う私も、この時期は大の苦手。

湿度が高く蒸し暑いため、疲れが溜まりがちです。
そこで最近取り入れているのがバスタイムの入浴剤。

炭酸入りや好きな香りのものを選んで入浴タイムを楽しんでいます。
血行を促進してしっかり汗をかくと体調が良いですよ。

梅雨どきには特にオススメです♪

6月のご案内

・10日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとなります

・24日(水)

 山武市2歳半健診のため午前休診させていただきます