2017年 9月 の投稿一覧

歯周病菌が全身を駆け巡る

  

 歯周病の予防と治療の最大の目的は、歯が失われることを防ぎ、お口の健康を維持することです。

1990年代の後半以降、歯周病が全身疾患や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになり、全身の健康を守るためにもお口の健康が重要であると認識されるようになってきました。

 歯周病病原細菌によって歯周組織に炎症が起き、深い歯周ポケットが形成されるような状態になると、歯周ポケットと呼ばれる溝から生体内に侵入した細菌そのものや最近由来の病原因子に加え、炎症の場で作られる物質(サイトカイン)が歯肉の血管を通じて血液に流れ込む。これが全身の組織や臓器に何らかの影響を与えると考えられています。

 近年、様々な研究結果から、歯周病が多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。

・冠動脈性心疾患(心筋梗塞)

・糖尿病

・誤嚥性肺炎

・骨粗鬆症

・早産・低体重児出産

これらの病気も歯周病に深く関係していることがわかってきました。

お口の中ののメンテナンスをされている方は、生涯で支払う医療費が低い事からも、歯周病菌を減らし、コントロールしていくことが、全身の健康を維持するためにいかに重要かがわかりますね。

そのようなお話を歯周病治療の際にさせていただくこともありますが、最近はテレビでも取り上げているので、ご存知の患者さんもいらっしゃるので、健康への意識の高さに驚くと同時に大変うれしい気持ちになります。

 

 

9月のご案内

2日(土)

  研修会のため午後の診療は4時まとなります。

6日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時となります。

20日(水)山武市1歳半健診のため午後の診療は4時からとなります

夏の疲れと自律神経

9月に入り、暑さも落ち着いたころに夏の疲れが出る方も多くなりますね。

 

夏の疲れの3大要因は「暑さ」「寒暖差」「紫外線」だそうです。

 

私たちが日常、「体が疲れた」と口にするときは「脳が疲れた」状態であり、あらゆる疲労は脳の中にある自律神経の中枢が疲れることで起こるそうです。

疲労が蓄積すると自律神経の機能が低下して、本来なら対処できるストレス要因に体が対応しきれなくなった場合が「バテた」状態です。

 

暑さで汗をかくのも自律神経がたくさん働いて体温調節をしています。紫外線を目から入ってくると自律神経のうちの交感神経が優位になり、疲れやすくなります。交感神経が優位になると体が戦闘態勢になるので疲れるのです。更に、室内と屋外の寒暖差が激しいときは自律神経が上下を繰り返して交感神経と副交感神経のバランスを保っています。それもまた自律神経を疲れさせます。

 

疲労回復の最大の要素は「睡眠の質」です。睡眠のリズムを作っているのも自律神経なので、夏の疲れが出る時期こそ、第一に質の良い睡眠をとる工夫を重視するのが良いですね。

夏の疲れを癒しましょう

 9月に入りましたが、日中はまだまだ暑い日が続きますね。

皆さんも体調管理に気を付けて、元気にお過ごしください。

 

 今年の夏は、不安定な気候が続きましたね。体調を崩された方も多いのではないでしょうか。

私は、7月末に腰痛を発症しました。10年ぶりのことです。

かかりつけの治療院などに通院しましたが、すぐには回復せず痛みが消失するまで約1か月かかりました。

背中やお尻がカチカチに固まってしまい、前傾姿勢を取ることができませんでした。

原因は普段の仕事での姿勢の悪さから来ているとのことです。いわゆる職業病ですね。

 

 腰痛は、腰(実際には腎臓)の冷えから発症するそうです。ですから、腰を温めたり、腰に手を当ててゆっくり回転するようなストレッチをするといいそうなので、毎日実践しています。皆さんも参考にしてください。