2020年 2月 の投稿一覧

75歳以上ではがんより心不全に注意

現在、死因の1位はがんです。

ところが75歳以上を見るとがんによる死亡が減少し、その代わり心疾患による死亡が増えます。

心疾患の中でも特に増えているのが心不全です。    

ますます超高齢化が進む今後を考えると、5人に1人が心不全に必ずなる時代も遠くはありません。
心不全とは、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、命を縮める病気です。

高血圧、糖尿病、肥満、動脈硬化性疾患などの生活習慣病、さらに虚血性心疾患、左室肥大、無症候性弁膜症などを抱えていると、心不全のリスクが高くなります。
 重要なのはこの段階で対策を講じ、心不全を発症するのを防ぐことです。

生活習慣病同様に加齢も心不全のリスク要因です。

ところが、高齢者の中には心不全を疑うべき症状が出ているにもかかわらず「年のせい」と思っている人が少なくありません。

心不全の症状のひとつに、階段を上ると息切れがする、というものがあるのですが、車の移動が多いと気が付きにくい方が多いです。

また心不全患者は、動くとしんどいから動かない、となり、表面化しにくい面もあります。
「年のせい」にされたり、気付きにくい症状には、

①夜、横になると咳が出る

②手足が冷たい

③疲れやすい

④夜中に頻繁にトイレに行く

⑤手足がむくむ

⑥かがみ込むと苦しい

などがあります。心不全になると相対的に骨格筋血流が減少します。

それでも体を動かしていると、疲労物質である乳酸菌が筋肉にたまって疲れやすくなります。

しかしこれも、心臓が悪いと思っていないと年のせいにしてしまいます。

夜中に何回もトイレに行くことも前立腺肥大などが原因だと考えてしまいがちです。
 心不全を発症していても、早期に心臓リハビリなどの治療を受ければ、生命予後を延ばせる可能性があります。

今後。ますます心不全が増えていくことは間違いありません。

正しい知識を持ち、もし心配があれば循環器内科にご相談してみてください。。

スポーツ選手はなぜ歯を大切にするのか

それは一言で言えば、歯の状態がパフォーマンスに大きく影響するからです。

実は人間は、歯の噛み合わせが悪いと、自然と体の重心をずらして体のバランスをとろうとします。

すると体がゆがんでしまい、最高のパフォーマンスを発揮できなくなります。

反対に、歯と歯がきちんと噛み合っていれば、頭の位置が固定されて全身のバランスが保たれるため、最高のパフォーマンスに繋がりやすいのです。
また、歯並びが悪いと、あごが正しい位置におさまりません。

歯を食いしばって力を発揮するスポーツ選手の場合、あごが正しい位置にないと十分に力を発揮できません。

一流のアスリートになるほど歯を大切にしているのはこんな理由があるからなのです。

大人のむし歯は気付きにくい

子どもの頃のむし歯と、大人になってからのむし歯。

どちらもむし歯菌による疾病ですが、できる場所やでき方が違うことをご存知ですか?

実は、その違いにより、大人のむし歯は発見が遅れやすいという特徴をもっています。

今回はそんな大人のむし歯について詳しくお話ししましょう。

★歯と歯ぐきの境目にできやすい!

子どものむし歯は噛む面に汚れがたまりできることが多いのですが、大人のむし歯は、歯と歯ぐきの境目にできやすい傾向があります。

それは、歯周病や加齢により歯ぐきが下ががりやわらかい歯根部分が露出するため、その部分がむし歯になりやすいのです。

特に奥歯の歯根は見えにくいため、むし歯に気づかず発見の遅れにつながります。

★治療痕の下で二次カリエスが!
大人になるまでに、詰めものや被せものなどをする機会があるかと思います。

その詰めものや被せものと歯の隙間からはむし歯菌が侵入しやすく、中がむし歯になっていることがあります。

外からは見えにくいため気づきにくいです。

★神経を抜いた歯は痛みを感じにくい!
すでに神経を取っている歯の場合は、むし歯が進んでも痛みを感じにくいため、むし歯に気づくのが遅れがちになります。

大人のむし歯は気がつきにくいため、日頃のメンテナンスに加え、少しでも違和感を感じたときは、歯科医院でチェックしてもらってくださいね。

一緒に大人のむし歯を予防していきましょう!

ドライマウスについて

「口が乾く」「口の中がネバついて口臭が気になる」「食べ物が飲み込みにくい」「唇がひび割れする」といった不快な症状が日常的に気になっていませんか?

一つでも心当たりがあれば、ドライマウス(口腔乾燥症)のサインかもしれません。

ドライマウスの厄介さは、口の乾きの不快感だけにとどまりません。

続くと強い口臭や歯周病、摂食障害、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなり、生活の質を下げるさまざまな症状を引き起こします。

自分でできるドライマウスの対処法は

1. 食べ物をよく噛む

2.「鼻呼吸」を習慣にする

3. ストレスをためない

4. こまめに水分補給をする

5. 加湿器で部屋の湿度を高める

6.唾液が出やすくなる唾液腺マッサージをする。 

唾液が出にくくなる原因は、加齢や精神的なストレス、緊張、口を動かす筋力の低下、女性ホルモンの分泌量の減少、自律神経のバランスの乱れ、口呼吸、飲酒、喫煙、疾患(糖尿病や腎臓病、シェーグレン症候群など)、薬の副作用などさまざまです。

ドライマウスを改善して免疫力を上げましょう。

2月のご案内

・8日(土)

 歯科医師会行事のため午後の診療は5時までとさせていただきます。

・19日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとなります。

健康でいましょう

寒さ厳しい折、皆さまはお元気でお過ごしでしょうか?

 令和2年もあっという間に1か月が経過してしまいました。

昨年末に台風被害による屋根工事を行い、漸く工事が終了し足場が外れました。

ほっとしています。

 先日口腔がん検診についてのセミナーに参加してきました。

昨年は堀ちえみさんの口腔がんの報道以来、口腔がんについての関心が皆さんに高まりました。

大切なことは、早期に発見することです。

現在は、簡単な方法でがんを見つけることができます。

いたずらに不安や恐怖を抱かずに専門医にご相談ください。

当院でもお役に立てることがあります。

 今月よりお口の乾燥を改善するサプリメントを販売しています。

一度お試しください。『うるおいスマイル』です。