200種類もの有害物質(うち約70種類は発がん性物質)が含まれているともいわれるタバコの煙ですが、吸っている本人が吸い込む「主流煙」よりも、周りの人が吸う「副流煙」のほうが有害物質の濃度が高いことが知られています。
そんな有害な煙を、子どもが吸い続けると…。
体が小さく機能も未熟な子どもは影響を受けやすく、様々な病気や障害のリスクも高まります。
具体的にはこんな症状があります
○歯ぐきの黒ずみ・・・歯肉は、本来きれいなピンク色ですが、ニコチンなどの有害物質から身を守るためメラニン色素が増え、
歯肉が黒ずみます。
○歯周病・・・タバコの煙に含まれるニコチンは、歯ぐきの血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。すると、酸素や栄養が隅々まで
行き渡らなくなり、感染への抵抗が弱まり、歯周病にもかかりやすくなります。
○その他にも・・・がん、気管支炎・ぜんそくなどの呼吸障害、虚血性心疾患、身長の伸びが悪くなる、中耳炎、知能低下、
アトピー性皮膚炎など様々なリスクがあげられています。
タバコを吸うと、喫煙者の息からは長時間、有害物質が出るので、屋外などで喫煙しても子どもが有害物質を吸うリスクはなくなりません。
空気清浄機もタバコの臭いは取り除きますが、有害物質までは除去してくれません。
自分の健康だけでなく身近な大切な人たちの健康をも脅かすタバコ、医療機関なども上手に利用して、少しずつ減らしていきたいものですね。