「ほ乳瓶むし歯(ボトルカリエス)」という言葉を聞いたことがありますか?
歯が生えてきたお子さんに、ほ乳瓶を使って甘い飲み物を与え続けた結果、上前歯にできてしまったむし歯のことを言います。
広範囲に茶色くなったり、酷くなると溶けてなくなるほどの状態になることがあります。
就寝中は唾液の分泌が減るので、寝る前に甘い飲み物をほ乳瓶に入れて与えることは特にNGです。
■ほ乳瓶むし歯を作らないために!
☆1歳を過ぎたら、ほ乳瓶を卒業していきましょう。卒業の準備で、ストローマグやコップで飲む練習をしていきます。
☆寝かしつけで飲み物が必要な時は、甘い飲料ではなく、白湯や麦茶などの糖分が入っていないものを。
☆スポーツ飲料などの甘い飲み物は普段から与えないようにしましょう。発熱した時に飲ませる程度に。
☆寝る前に歯を磨く習慣をつけていきましょう。初めのうちは、ガーゼ等で歯を拭いてあげるだけでも違いますよ。
「乳歯はどうせ抜けてしまうから…」と思われるかもしれませんが、むし歯になるとしっかり噛めなくなったり、固いもの
を嫌うなど、バランスよく十分な栄養が摂れなくなります。
また、きちんと噛めないことであごの骨が発達せず、永久歯が生えてくるスペースがなくなり歯並びも悪くなってしまいます。
赤ちゃんに歯が生えてきたら、周りの大人が十分に気をつけてあげましょう。赤ちゃんの歯は、将来生えてくる大人の歯に繋がっています!