「むし歯で死ぬなんてことはない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むし歯になると痛い思いをし大切な歯を失うだけではなく、実は命にも関わる重大事になることもあるのです。
そこで今回は、むし歯によって引き起こされる様々な悪影響を順に見ていきましょう。
◎むし歯になると…
▼むし歯で歯が溶かされると、冷たいものや熱いもので歯がしみるようになります。
▼進行して歯の神経まで到達すると、痛みがひどくなります。
この段階まで来ると、ほとんどの方が歯科医院を受診されると思います。
▼放置すると、むし歯菌は歯の神経の管を通り、その先に病巣を広げていきます。
あごの骨の中まで到達し炎症を起こせば腫れたり熱が出ることも。
さらに広がるとあごの骨が腐り始める場合もあります(骨髄炎)。
▼あごの骨の内部には血液が豊富に流れているため、そこから全身に汚染された血液が運ばれます。(菌血症)。心臓内部で広がれば「感染性心内膜炎」を、脳に到達すれば「脳膿瘍」を引き起こすことも。
▼やがて、血液中にばい菌が繁殖して血液が腐った状態に(敗血症)。
ここまで来ると手の施しようがありません。
いかがでしたか?命までも脅かすむし歯は決してあなどれるものではありません。
日頃のメンテナンスと歯科医院の定期的なチェックで、むし歯をつくらず悪化させないよう予防していきましょう。