噛み合わせや顎のずれで病気に?!

肩こり、腰痛、膝痛、頭痛、その他不快感はございませんか? 

つらい自覚症状があるのに、検査をしてもわからない、特に病気でもない状態にお悩みになっていませんか? 

こういう症状を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。

その原因はもしかすると、顎のずれ、噛み合わせの悪さにあるかもしれません。

 噛み合わせとは、上顎と下顎に並んだ歯の接触状態を意味します。

この噛み合わせが悪いと、当然ですが顎のズレを引き起こします。

では、それがなぜ不定愁訴の原因となるのでしょう?

人間の頭の重さは約6キロ(だいたいボウリングの玉くらい)、そこに約1キロの下顎が筋肉で宙づりにぶら下がっています。

人の頭は頚椎(けいつい)の上に乗っています。

頚椎は腰の骨盤にかけてつながり脊柱を形成します。ここで想像してみてください。

1キロの下顎がズレたら6キロの頭が傾き、それを支える頚椎はバランスを取ろうとします。

結果、脊柱がゆがむ。するとそこから誘発されるさまざまな症状が現れ、体全体の問題になっていきます。

顎と頭と脊柱だけでなく、それを取り巻く神経や血管、筋肉、筋膜や皮膚の影響も計り知れません。

頭蓋にぶらさがっている下顎の可動域は広く、それゆえに偏った位置に移動しやすいのです。

上下左右の歯がバランスよく噛み合い、効率的に食事を咀嚼(そしゃく)できるような『噛み合わせ』が当然、理想的です。

しかし、むし歯があったり、歯が抜けてそのままだったり、きちんと歯がそろっているのに(もちろん入れ歯やブリッジ、インプラントも含まれます)しっかりと噛めていないことがあります。

また噛み過ぎてもいけません。歯ぎしりや食いしばりはさらなる筋肉の緊張を生み出し、体のバランスをゆがめます。

こういった癖がある方は歯科医院で嚙み合わせの調整やマウスピース治療を受けることをお勧めします。

不定愁訴にお悩みであれば、一度歯科を受診してみてはいかがでしょうか?