もしも、全身麻酔手術や抗がん剤、放射線治療などをすることになった場合、お口の健康が重要であることを、皆さまはご存知ですか?
実は、お口の中の管理が行き届かないまま治療をすると様々な危険があるのです。
そこで今回は、全身麻酔手術を受けた場合の危険を具体的にあげてみます。
お口の状態が悪いまま、全身麻酔手術を受けると…
◆手術中に歯が脱落する危険・・・
全身麻酔ではお口の中に管を入れます。その際にグラグラした歯があると、管や器具が当たり抜けてしまう危険があります。
◆肺炎のリスクが上昇・・・
麻酔中は唾液を気管内に誤嚥することがあります。
その唾液が汚いと、術後に肺炎を起こすリスクが上がります。
この他にも、傷口の感染リスクが上がる可能性があったり入院期間が長くなるというデータもあります。
以上のような危険がともなうため、全身麻酔手術などの前後には口腔ケアを行い治療中の思わぬトラブルを予防する「周術期等口腔機能管理」が必要になります。
しかし、診断から手術までの期間は、検査や入院の準備、仕事の引き継ぎなどに追われ、十分にお口の治療をする時間がないことも。
お口の状態が悪いまま手術を受ければ、トラブル発生のリスクが上がります。
そんな事態を防ぐためにも、普段からかかりつけの歯科医で定期的なチェックをし、お口の健康を維持していくことが大切なのです。