2018年 7月 の投稿一覧

8月のご案内

1日(水)

  山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時から

11日(祝)

  診療致します

12日~16日

  お盆休み

 

八重歯はよくない歯?

 

 

まず、八重歯=上顎の尖った歯(犬歯)ではありません。八重歯とは正常な歯列からずれている状態を言います。

しかし、一般的に八重歯と言うと、上顎の犬歯が外側に出ている状態を言うことが多く、日本ではチャームポイントととらえる方も多いですね。

でも、八重歯は不正咬合の一種。つまり歯並びが悪いということなので、歯科的観点から言えば、要注意の歯なのです。

八重歯は歯みがきをしにくいためむし歯や歯周病になりやすく、尖っている部分でお口の中を傷つけて口内炎を作りやすいという問題点があります。

また犬歯は、他の永久歯に比べ歯根が長く太い頑丈な歯なので、他の歯にかかる負担を軽減する働きがあります。その犬歯が正常な歯列から外れていると、本来の力を発揮できず、その分、他の歯に負担がかかりやすくなってしまうのです

市内小中学校健歯審査会

 毎年新年度になると、各学校で歯科検診があり、中学3年生と小学6年生のむし歯がなく永久歯がきれいに生え揃っている生徒さんが男女1名ずつ選出されます。

6月に山武地方学校保健会と山武郡市歯科医師会主催による歯の審査会(コンクール)に学校代表で出席していただくのですが、どの生徒さんも明るくさわやかで、お口の中だけではなく心と身体も健康でいるのだなと毎年感じます。

もし乳歯がむし歯になってしまっていても、放置せず、その後に生えてくる永久歯のためにお口の中を清潔に保つのが大切だと思います。

永久歯が生えてこないとき

 

 永久歯がなかなか生えてこないとき、主に二つの原因が考えられます。

一つは永久歯が先天的に欠如している場合です。

もう一つは、何らかの原因により永久歯が骨の中に埋まっている場合です。

どちらの場合も、放っておくと歯並びや噛み合わせに悪い影響を及ぼす可能性があります。

 永久歯の生え方に左右差があり、片側の永久歯は完全に出ているのに反対側の同じ種類の永久歯が出ていない場合や、乳歯がいつまでも残っている場合などは歯科医院でレントゲン写真を撮って確認することをお勧めします。

一方、全体的に歯の生え替わりが遅れているだけの場合は、あまり心配することはありません。男女別では女子にやや多く、下の歯の方が多いようです。

永久歯がなく生え替わりの無い乳歯でも、自然に抜け落ちてしまうことも多く、そのまま放置していると隣の歯がそのスペースに倒れ込み、歯並びや噛み合わせを乱す原因となります。

永久歯の先天性欠如に対する治療方法としては

  • 乳歯が残っている場合、できるだけ長持ちさせる
  • 補綴(ほてつ)歯科治療により人工歯でスペースを埋め、隣の歯が倒れないようする
  • 矯正歯科治療によりその永久歯のスペースを閉じてしまう
  • ①~③の組み合わせ  が考えられます。

永久歯の先天性欠如は、近年増加傾向にあると言われています。お子さんの今後の歯並びや噛み合わせに大きく影響し、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。遠慮なくいつでもご相談ください。

暑い夏を上手に乗り切ってください

 

 いよいよ、暑い夏がやって来ますが、皆さんの体調管理は万全ですか?

 

最近、噛み合わせ(ブラキシズム)が原因で不調を訴える患者さんの来院が増えているように思われます。皆さんは、ブラキシズムと言う言葉をご存知ですか?狭い意味では歯ぎしりですが、本来は無意識におこなわれる上下の歯の強い接触のことを言います。

ブラキシズムが過度に行われると歯や歯周組織などに過重な負担がかかり、様々な症状を引き起こすと考えられています。

歯がしみる、噛むと痛い、肩こり、腰痛など全身におよぶものもあります。

ブラキシズムの原因の一つは、肉体的精神的ストレスだと考えられています。本来は生理的な行為の一つなので悪いことではないのですが、過度に行われると弊害が出てきてしまいます(次回に続きます)