むし歯菌で脳内出血?!

今年の夏は特に暑いですね。

水分補給が必須になりますが、砂糖を含むジュースを毎日飲まれている方もいらっしゃるかもしれません。

糖分はむし歯菌や歯周病菌を増殖させます。

大阪大学と浜松医科大学の研究者によってむし歯菌のなかに脳内出血を助長するタイプが存在することが明らかになりました。

このむし歯菌に感染すると、脳内出血のリスクが4~5倍に高まるというのですから「たかがむし歯」と侮れません。

糖分の摂り過ぎに注意して日頃のプラークコントロール、そして定期的なクリーニングで様々な病気のリスクを軽減できるようお手伝いさせていただきます。

お子様の歯の健康のために

お子さまの歯の健康のために

~保護者ができる6つのポイント~

  • 保護者が仕上げ磨きをしましょう

歯ブラシの毛先を歯の面に対して直角に当て、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で小刻みに動かして一本づつ丁寧に磨きましょう。

  • よく噛む習慣をつけましょう

よく噛むことによりだ液の分泌が促されます。だ液には「再石灰化」という歯が溶けることを防ぐ効果があるため、むし歯予防にはだ液の働きを生かすことが大切です。

  • おやつの食べ方に注意しましょう

糖分を多く含むおやつをあげすぎたり、糖分の多いジュースを必要以上に飲ませたりすると、むし歯になります。理由は、糖質が長時間口の中にあるとむし歯が酸を作りやすくなり、酸が歯を溶かしてしまいます。

  • 歯を丈夫にする工夫をしましょう

だ液による再石灰化の働きを助けるハイドロキシアパタイトや、フッ素が配合された歯磨き剤の使用をおすすめします

  • お子さまに合った歯ブラシを選びましょう

使いやすいサイズの歯ブラシを使うことで歯垢の除去がしやすくなります。

  • 歯磨きを楽しい習慣にしましょう

歯磨きの最中に歌を歌ったり、歯磨きが出来たらほめてあげたりすると、歯磨きに良いイメージがつきやすくなります。

★親子で楽しく歯の健康を守っていきましょう

 

 

ブラキシズム対策

 

いよいよ夏本番ですね。今月はお盆があるので、久しぶりに親類が集まるというご家庭も多いのではないでしょうか?

 

先月、お話させていただいたブラキシズム(歯ぎしり)の続きです。

一般的なブラキシズム対策は、夜間就寝中にマウスピースを入れることです。これにより上下の歯が直接当たらなくなるので歯や歯周組織にかかる負担が軽減されます。

また、それまでに発症していた症状が緩和されやすくなります。

過度のブラキシズムは、万病の元と言っても言い過ぎではないと思います。

お心当たりの方は是非ご相談ください。

 

まだまだ、暑い日が続きそうですね。

お体ご自愛下さい。

熱中症対策についての情報を待合室に掲載してありますので参考になさってください。

8月のご案内

1日(水)

  山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時から

11日(祝)

  診療致します

12日~16日

  お盆休み

 

八重歯はよくない歯?

 

 

まず、八重歯=上顎の尖った歯(犬歯)ではありません。八重歯とは正常な歯列からずれている状態を言います。

しかし、一般的に八重歯と言うと、上顎の犬歯が外側に出ている状態を言うことが多く、日本ではチャームポイントととらえる方も多いですね。

でも、八重歯は不正咬合の一種。つまり歯並びが悪いということなので、歯科的観点から言えば、要注意の歯なのです。

八重歯は歯みがきをしにくいためむし歯や歯周病になりやすく、尖っている部分でお口の中を傷つけて口内炎を作りやすいという問題点があります。

また犬歯は、他の永久歯に比べ歯根が長く太い頑丈な歯なので、他の歯にかかる負担を軽減する働きがあります。その犬歯が正常な歯列から外れていると、本来の力を発揮できず、その分、他の歯に負担がかかりやすくなってしまうのです

市内小中学校健歯審査会

 毎年新年度になると、各学校で歯科検診があり、中学3年生と小学6年生のむし歯がなく永久歯がきれいに生え揃っている生徒さんが男女1名ずつ選出されます。

6月に山武地方学校保健会と山武郡市歯科医師会主催による歯の審査会(コンクール)に学校代表で出席していただくのですが、どの生徒さんも明るくさわやかで、お口の中だけではなく心と身体も健康でいるのだなと毎年感じます。

もし乳歯がむし歯になってしまっていても、放置せず、その後に生えてくる永久歯のためにお口の中を清潔に保つのが大切だと思います。

永久歯が生えてこないとき

 

 永久歯がなかなか生えてこないとき、主に二つの原因が考えられます。

一つは永久歯が先天的に欠如している場合です。

もう一つは、何らかの原因により永久歯が骨の中に埋まっている場合です。

どちらの場合も、放っておくと歯並びや噛み合わせに悪い影響を及ぼす可能性があります。

 永久歯の生え方に左右差があり、片側の永久歯は完全に出ているのに反対側の同じ種類の永久歯が出ていない場合や、乳歯がいつまでも残っている場合などは歯科医院でレントゲン写真を撮って確認することをお勧めします。

一方、全体的に歯の生え替わりが遅れているだけの場合は、あまり心配することはありません。男女別では女子にやや多く、下の歯の方が多いようです。

永久歯がなく生え替わりの無い乳歯でも、自然に抜け落ちてしまうことも多く、そのまま放置していると隣の歯がそのスペースに倒れ込み、歯並びや噛み合わせを乱す原因となります。

永久歯の先天性欠如に対する治療方法としては

  • 乳歯が残っている場合、できるだけ長持ちさせる
  • 補綴(ほてつ)歯科治療により人工歯でスペースを埋め、隣の歯が倒れないようする
  • 矯正歯科治療によりその永久歯のスペースを閉じてしまう
  • ①~③の組み合わせ  が考えられます。

永久歯の先天性欠如は、近年増加傾向にあると言われています。お子さんの今後の歯並びや噛み合わせに大きく影響し、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。遠慮なくいつでもご相談ください。

暑い夏を上手に乗り切ってください

 

 いよいよ、暑い夏がやって来ますが、皆さんの体調管理は万全ですか?

 

最近、噛み合わせ(ブラキシズム)が原因で不調を訴える患者さんの来院が増えているように思われます。皆さんは、ブラキシズムと言う言葉をご存知ですか?狭い意味では歯ぎしりですが、本来は無意識におこなわれる上下の歯の強い接触のことを言います。

ブラキシズムが過度に行われると歯や歯周組織などに過重な負担がかかり、様々な症状を引き起こすと考えられています。

歯がしみる、噛むと痛い、肩こり、腰痛など全身におよぶものもあります。

ブラキシズムの原因の一つは、肉体的精神的ストレスだと考えられています。本来は生理的な行為の一つなので悪いことではないのですが、過度に行われると弊害が出てきてしまいます(次回に続きます)

認知症とお口の健康との深い関わり

 

 

アルツハイマー型認知症の原因は、遺伝子や日常の生活習慣など複数あるとされていますが、これまでにも、アルツハイマー型認知症の患者の脳から歯周病菌が見つかるなど、その関連性が指摘されていました。

 

アルツハイマー型認知症の原因はまだ完全には解明されていませんが、体内で発生する酸化ストレスによって、細胞や組織が悪影響を受けるのではないかと言われています。

歯周病の原因菌によってつくられる「酪酸(らくさん)」という物質が多いと、脳内の各部位で酸化ストレスが上昇し、なかでも記憶をつかさどる「海馬」でのストレスが高くなります。

「酪酸」は歯周病患者の歯周ポケットで通常の10~20倍も見つかっています。

健康であればポケット内にとどまっていても、歯肉の炎症などがあると組織から血管に入り込んで全身をめぐります。

それが長期間続くと脳に悪影響を与えてしまいます。普段の口腔ケアと歯科医院でのメンテナンスで歯周病菌を減らし、認知症のリスクを軽減しましょう。

それに加えて、しっかり「よく噛む」ことも大切です。

噛むことで脳への刺激や血流の増加により、認知症の進行を遅らせる効果も期待できます。

手や指の細かな動きも脳を活性化させますので、自分で箸やスプーンを使って食事をし、食後歯磨きをするということで、できるだけ長く、普段の生活を維持することが可能です。

奥歯がない場合でも、適合している義歯を付けることでしっかり噛めるようになります。

 

7月のご案内

 

日(水)

  山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時から

9日(月)

  山武市成人歯科検診のため午前休診

19日(木

   休診