沈黙のむし歯

大人の「隠れむし歯」が増えています

痛みを感じないまま進行するので、自分がむし歯になったことに気付かない場合が多いのです。

子供のむし歯は、神経付近までのエナメル質が溶けるので痛みを感じます。しかし、年齢と共に歯肉が下がってくると、今まで歯肉に守られてきた弱い部分の象牙質が露出しむし歯になるのです。

成熟した歯は、外から受けた刺激を守るために象牙質が内側(歯の神経部分)に膨らんでいきます。

そのため、象牙質の厚みで神経に痛みが伝わらず、むし歯がかなり進行してもなかなか痛みを感じないので「沈黙のむし歯」と呼ばれています。

そして、痛みを感じた時には歯が根元から折れて手遅れになってしまうことが多いのです。また、唾液の分泌量の減少も原因です。唾液の分泌を増やすとむし歯だけでなく、口臭や歯周病の改善にもつながります。

三大唾液腺と呼ばれる「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」を指や手のひらを使って刺激することにより、唾液の分泌を促すことができます。「耳下腺」は両耳の下のくぼんだ所です。「顎下腺」は両顎の下の首の付け根、「舌下腺」は舌の真下部分です。それらの場所をゆっくりと押してマッサージすると唾液が良く出るようになるので、是非お試しください。

 

2.健康のために[塩]を摂りましょう

こんにちは!院長の押田です。

11月になりめっきり秋らしくなってきました。皆さんはお元気でお過ごしでしょうか?

 

先月号の続きです。健康のために減塩をされている方は多いのではないでしょうか?

本来の塩とはミネラルがたくさん含まれている良質なものを意味します。健康を害する塩は、ミネラル分がほとんど含まれていないため高血圧などの病気を引き起こしてしまうのです。

スーパーなどで安価に売られている食卓塩はほとんど成分が塩化ナトリウムのみで作られており、これを多量に摂取すると体内のミネラルバランスを崩してしまいます。ですから、ミネラル豊富な自然塩を使用されることをおすすめします。

ちなみで我が家で使用しているお塩は『キパワーソルト』という韓国産のものですが、なめると直後は大変しょっぱいのですが徐々に甘さを感じてくるものです。

皆さんもご自分に合った良質のお塩を見つけてください。健康のためには『塩』が必要です。

 

 

11月のご案内

1日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時から

2日(木)

 診療致します(3日祝日休診のため)

 

ジャックオーランタン

患者さん作のバルーンアートのジャックオーランタンです。

診療が終わったあとに、待合室であっという間に作っていただきました。

そんなお心遣いがありがたく、心が温まりました。

玄関入口にに大切に飾らせていただいております。

 

お花をいただきました

10月も半ばになりますが、昨日は気温が29度まで上がり真夏のような陽気でしたね。

今日は昨日に比べて15度も気温が下がるそうです。

同時に気圧も下がり今日から雨が続く予報です。

そうなると、関節痛や体のだるさ、気力が落ちるなどの症状が出る方が多いようです。

気温の変化が激しいときは身体が冷えて結構不良になりがちなので

体調を崩されませんよう、お気を付けくださいね。

 

 

写真は患者様からいただいた手作りのフラワーアレンジメントです。

花弁は木の皮で出来ているそうです。珍しいですね!

これからのシーズンにぴったりの色合いで素敵です。

待合室の玄関に飾ってありますので、是非ご覧になってみてください。

秋の食材の栄養効果

 食欲の秋となれば、やはり旬の美味しいものを食べたいですね。

秋の食材の栄養効果についてご紹介いたします。

 

サンマ・EPAには血栓防止効果、DHAには脳に働き、学習能力を高める効果。

 

なす・血管の柔軟性を保ち、出血の防止効果。

 

さつまいも・消化器系の働きを高めて、胃腸を丈夫にし、最近では肺がん予防効果が発見された。

 

ぎんなん・咳止め、滋養強壮効果。

 

・筋肉や骨を丈夫にし、血液の流れを良くする効果。

 

・動脈硬化や高血圧の予防効果。

 

秋の旬の食材で、元気に過ごしましょう!

10月のご案内

4日(水)

  山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとさせていただきます。

12日(木

  祝日の週ですが、歯科医師会行事のため休診とさせていただきます。

21日(土)

  都合により休診とさせていただきます。

24日(火)

  成東小学校就学時健診・講話のため午後の診療は4時からとさせていただきます。

 

 

認知症と歯の関係

 65歳以上の4人に1人が認知症かその予備軍と言われる日本。

認知症を予防し発症しても進行を遅らせるには「歯の健康」が欠かせません。

特に大切なのは「しっかり噛むこと」です。

65歳以上の方で歯の残存数が20本以上ある人と、歯がなく義歯も入れていない人では認知症になるリスクは1.9倍だそうです。食事の時やガムなどを噛んだときに脳の血流が増えるのは高齢者ほど大きいということもわかっています。

特に、集中力や意欲、共感力といった「人間らしさ」をつかさどる前頭前野の血流が増えて活性化するのです。

 噛むことによって脳の血流が良くなると神経回路を通じて脳への刺激が送られます。ただし、歯がなければダメかというと、そうではありません。噛むことの刺激は歯からだけではなく、粘膜や神経からも脳に伝わっていきます。

歯を失っても、入れ歯やインプラントを使うことによってしっかり噛むことができれば、歯を失っても脳を活性化することは可能なのです。

 日本人は歯周病が進んで噛みづらくなっても歯を残したがる傾向がありますが、グラグラした歯では十分な咀嚼ができません。入れ歯にしている人の方が噛む力が強い場合もあります。歯を失い、何も入れずに噛み合わせが悪くなることで全身のバランス感覚も崩れるのです。単に義歯が入っているだけでなく、正しい噛み合わせの義歯をつけることで転倒などによる骨折を防ぎやすくなります。

大切なのは、歯の数よりも本当に噛めているかどうかなのです。しっかり噛んで健康寿命を延ばしましょう。

1.健康のために「塩」を摂りましょう

 10月に入りずいぶんと秋らしくなってきましたが、皆さんは秋を満喫していますか?

 

 暑さ寒さも彼岸まで、過ごしやすい季節になりました。食べ物が美味しい時期でもありますね。

先日、歯科医師会の先生から連絡をいただき推薦図書のご案内がありました。『すごい塩』というタイトルの本を今読んでいます。皆さんは健康のために塩を摂っていますか?というと健康のためには減塩でしょ!とおっしゃる方が多いのではないでしょうか。

ところが健康のためにはいい塩を適量とることが非常に大切なのです。例えば、熱中症予防には塩分補給が推奨されていますよね。暑さによる発汗によってミネラルが失われてしまうことを防ぐ必要があるからなのです。

様々なお話は後日させていただこうと思っています。

健康な秋を楽しく過ごしていきましょう。

歯周病菌が全身を駆け巡る

  

 歯周病の予防と治療の最大の目的は、歯が失われることを防ぎ、お口の健康を維持することです。

1990年代の後半以降、歯周病が全身疾患や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになり、全身の健康を守るためにもお口の健康が重要であると認識されるようになってきました。

 歯周病病原細菌によって歯周組織に炎症が起き、深い歯周ポケットが形成されるような状態になると、歯周ポケットと呼ばれる溝から生体内に侵入した細菌そのものや最近由来の病原因子に加え、炎症の場で作られる物質(サイトカイン)が歯肉の血管を通じて血液に流れ込む。これが全身の組織や臓器に何らかの影響を与えると考えられています。

 近年、様々な研究結果から、歯周病が多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。

・冠動脈性心疾患(心筋梗塞)

・糖尿病

・誤嚥性肺炎

・骨粗鬆症

・早産・低体重児出産

これらの病気も歯周病に深く関係していることがわかってきました。

お口の中ののメンテナンスをされている方は、生涯で支払う医療費が低い事からも、歯周病菌を減らし、コントロールしていくことが、全身の健康を維持するためにいかに重要かがわかりますね。

そのようなお話を歯周病治療の際にさせていただくこともありますが、最近はテレビでも取り上げているので、ご存知の患者さんもいらっしゃるので、健康への意識の高さに驚くと同時に大変うれしい気持ちになります。