スタッフ日記

オーラルフレイル放置は要介護の危険大!

「オーラルフレイル」という言葉、皆さまはご存知ですか?

フレイルとは健康な状態と要介護状態の中間期間。

その初期に現れるのが、歯や口の働きの軽微な衰えである「オーラルフレイル」です。

食事の時にむせる、食べこぼす、固いものが食べづらい、口が渇きやすい、滑舌が悪くなったなどが続く場合はオーラルフレイルの可能性があります。

▼全身のフレイル、要介護へのドミノ倒しに!
そんなオーラルフレイルですが、生活に支障がないからと放置していると、全身のフレイル、そして要介護状態へとドミノ倒しのように進行していくので要注意です。

例えば、固いものを避けて柔らかいものばかり食べていると、噛むために必要な筋肉が衰え、ますます噛む機能が低下してしまいます。

栄養バランスが崩れて気力も低下し、全身の機能が衰えるという悪循環に陥ってしまう危険があるのです。

▼「パタカラ体操」
そこで今回ご紹介するのが、お口の代表的な体操の一つ「パタカラ体操」。

これは「パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ」を3回繰り返し発声するトレーニング法
で、口まわりの筋肉や舌を鍛えるのに役立ちます。

発音する時のポイントは、(「パ」=口をしっかり閉じて「タ」=舌を上あごにくっつけて「カ」=のどの奥を意識して「ラ」=舌をまるめるように)です。

一音一音はっきりと発音してみてくださいね。

オーラルフレイルは、適切な予防や改善により機能を取り戻すことができる時期です。

お口の老化を見逃さず健康寿命を伸ばしていきましょう!

その歯の痛み、「非歯原性歯痛」かも?

「非定型歯痛」とは、つらい痛みが続くにもかかわらずいくら詳しく検査しても見つからない歯の痛みを言います。

歯痛には大きく分けると、むし歯や歯周病が原因の「歯原性歯痛」(歯科はほとんどこれですが)とそれ以外の「非歯原性歯痛」があります。

この「非歯原性歯痛」には咬筋など筋肉の過度の緊張による筋・筋膜性歯痛や、鼻炎や蓄膿症などによる上顎洞性歯痛、耳下腺炎、顎下腺炎などの唾液腺炎による痛み、三叉神経痛や帯状疱疹後神経痛による神経障害性歯痛、片頭痛等による神経血管性歯痛、狭心症などの心臓性歯痛、など他が原因でも歯痛はおこります。
口の中や体を調べても特定できない歯痛の場合は非定型歯痛の可能性が高いと思われます。

炎症や傷が無いのに痛覚をつかさどる脳内の神経ネットワークがストレスによって痛みを感じる通路が変化して起こる変則的な痛みで気のせいではありません。

つまり非定型歯痛はストレスと密接な関係のある心身症の一種ともいわれています。

コロナウィルスの影響により日常の仕事や通学ができなくなっている方がたくさんいます。

そのことによる抱えるストレスが不調の引き金になります。

ストレスによる食いしばりや歯ぎしりをされている方も多いと思います。ストレスによる自律神経の乱れから、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥してしまうことにより、歯周病菌やむし歯菌が増殖してしまうことも予測できます。

世の中が落ち着いてきた後、口腔内の状況が変わってしまっている方に私たちができる精一杯のケアが出来るよう努力してまいります。

歯が少ないと寝たきりになりやすい?!

お年寄りが骨を折ると寝たきりになりやすいと言われますが、実は歯が少ない人ほど、寝たきりになるリスクが高いということをご存知でしたか?

「歯」と「寝たきり」の関係について、お話したいと思います。

▼「寝たきり」になる原因のひとつが転倒事故
高齢者が寝たきりになる原因のひとつが、転倒などによる骨折です。

特に下半身を骨折すると、動けない状態が長く続くことで様々な機能が衰え、寝たきりの状態になるリスクが上がります。

▼転倒事故には「歯」の喪失が関係?
そんな転倒事故の原因のひとつが、実は歯の喪失。歯を失ったまま義歯を入れずにいると、バランス機能が低下し、転倒しやすくなるのです。
実際、歯が19本以下で義歯を使用していない人は、歯が20本以上ある人と比べて、転倒リスクが最大で2.5倍にもなると言われています。

▼歯の喪失により失うもの
歯を失うと、固いものが噛みにくくなり言葉の発音が不明瞭になるだけではありません。

転倒リスクが上昇することで、寝たきりになる確率も上がり、健康寿命が縮まってしまうのです。

-いかがでしたか?歯の喪失と寝たきりは、意外にも密接に繋がっています。

もし歯を失ったままの方がいらっしゃいましたら、義歯を入れて転倒や寝たきりになるリスクを下げましょう!

感染予防は口腔ケアから

 新型コロナウィルスの影響で、歯科医院を訪れる患者さんも感染リスクに敏感になっているのを感じます。

私たち歯科医師や歯科衛生士は日ごろから万全の衛生対策をとっていますので、ご安心ください。
あらゆる細菌やウィルス感染を防ぐうえで「口腔内の清掃」は非常に重要です。

例えば口腔内が汚れると歯周病菌が増え、インフルエンザウィルスをキャッチしやすくなります。

口の中を清潔にして歯周病菌を減らせば、それだけ「ウィルスをつかむ手」が減ります。

近年、口腔ケアをきちんと行うことが肺炎の予防やインフルエンザの発症率を抑えるということが明らかになっています。
こんな時期だからこそ、口腔ケアについて見直すきっかけになっていただけたらと思います。
また、心配なことがございましたら、いつでもご相談ください。

むし歯の恐怖

「むし歯で死ぬなんてことはない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むし歯になると痛い思いをし大切な歯を失うだけではなく、実は命にも関わる重大事になることもあるのです。

そこで今回は、むし歯によって引き起こされる様々な悪影響を順に見ていきましょう。

◎むし歯になると…

▼むし歯で歯が溶かされると、冷たいものや熱いもので歯がしみるようになります。

▼進行して歯の神経まで到達すると、痛みがひどくなります。

 この段階まで来ると、ほとんどの方が歯科医院を受診されると思います。

▼放置すると、むし歯菌は歯の神経の管を通り、その先に病巣を広げていきます。

 あごの骨の中まで到達し炎症を起こせば腫れたり熱が出ることも。

 さらに広がるとあごの骨が腐り始める場合もあります(骨髄炎)。

▼あごの骨の内部には血液が豊富に流れているため、そこから全身に汚染された血液が運ばれます。(菌血症)。心臓内部で広がれば「感染性心内膜炎」を、脳に到達すれば「脳膿瘍」を引き起こすことも。

▼やがて、血液中にばい菌が繁殖して血液が腐った状態に(敗血症)。

ここまで来ると手の施しようがありません。

いかがでしたか?命までも脅かすむし歯は決してあなどれるものではありません。

日頃のメンテナンスと歯科医院の定期的なチェックで、むし歯をつくらず悪化させないよう予防していきましょう。

不安な気持ちをなくしたい

コロナウィルスの影響で気持ちが不安定になりがちですね。

今月は心のバランスを整える方法をご案内させていただきます。

・生活のリズムを整える

ポイントとなる時間は3つ!

「起きる時間」「寝る時間」「朝昼夕の食事の時間」です。

これらの時間を、毎日なるべく同じ時間になるように心がけましょう。

ただし、無理はせず、自分に合ったリズムを刻みましょう。

・栄養バランスのよい食事をとる

ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果実が不足しないよう心がけましょう。

中でも、旬のものは栄養も豊かで、食べる楽しみも大きく膨らみます。

また、疲労回復や緊張緩和によい食材を選ぶとよいでしょう。

たとえば、心身の疲労回復にはヤマイモ、緊張緩和にはシュンギクが効果的と言われています。

・休養をとる

休日には何もしない、のんびりした時間も必要です。

プライベートも忙しくし過ぎないように気をつけましょう。

音楽を聴いたり、散歩をしたり、自分なりのリラックス法で休日を過ごしましょう。

・体温調節をしっかりと

気候が不安定な春には、「薄物の重ね着」を心がけ、暑さ・寒さを感じたら、すぐに脱ぎ着できるように備えておきましょう。

暑さや寒さもストレスになります。

心も体も整えてウィルスに負けず元気に過ごしてくださいね!

「オーラルフレイル」とは

最近良く耳にする「フレイル」という言葉。

これは、加齢によって筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態をいいます。

「オーラルフレイル」というのは、お口の虚弱のこと。つまり、噛んだり、飲み込んだり、話したりするためのお口の機能が衰えた状態を言います。
さてこの「オーラルフレイル」の状態に陥ると、どんな危険があるのでしょう?

まず、食べるものがやわらかいものばかりになり、噛むために必要な筋力がさらに低下し、栄養バランスも崩れてきます。

また、滑舌が悪くなるため、外出や人と会うことが億劫になってしまう方もいらっしゃると思います。

すると、脳や心への刺激が減り、認知症や意欲の低下にもつながります。

オーラルフレイルはまさに負のスパイラルといっても過言ではありませんね。

お口も含め全身をフレイル状態にしないことが、将来の介護リスクを減らします。

鼻呼吸は天然のマスクです

 人は1日に約1万リットル(500㎖入りのペットボトル2万本)分の空気を吸い、同じ量を吐き出します。

この動作を鼻でするか、口でするか。同じようですが、その意味は全く違います。

鼻呼吸には、ウイルスを防ぐさまざまな関門が伴うからです。

第1の関門は鼻毛。

まずここで、ウイルスを含むやや大きめのほこりなどがブロックされます。

第2は、鼻の中の粘膜から出る粘液です。

ウイルスがこのネバネバにからめ捕られると、鼻から喉の奥にかけて生えた無数の線毛がベルトコンベアーのように動き、痰(たん)などで体外に排出されたり、胃に運ばれて胃酸で無害化されたりします。

第3は、どんなに乾いた冷たい空気を吸い込んでも、鼻の中に縦横無尽に張り巡らされた毛細血管によって、喉の奥では体温近くまで温度が上昇し、湿度も80~85%に。

このため、乾燥に強く湿気に弱いウイルスの生存率が低下します。

副鼻腔(びくう)で作り出され、殺菌作用などがある一酸化窒素の働きも、鼻呼吸すればこその効果です。

口呼吸では、そうした鼻が持つ防御機能は発揮されません。

ウイルスの数も減らず、乾燥した冷たい空気が直接のどの奥へ取り込まれると、線毛の動きも弱まって排出機能は下がり、ウイルスの侵入は容易になります。

新型ウイルスの特徴はまだ分からないことが多いです。

日本感染症学会は現時点で、仮に感染したとしてもその多くは軽症~中等症の上気道(鼻から喉頭まで)の感染症で終わるとみて「このような症例に対してはインフルエンザ、風邪に準じた対応になる」との見解を示しています。

免疫力アップには、まず空気や食の取り入れ口を良好な状態に保つことが、健康づくりの大前提です。鼻呼吸こそ天然のマスク。

口を病の入り口にしないよう、誰でもいつでもできる予防法で免疫力を保ちましょう。

「西日本新聞より抜粋」

誰でも簡単・すぐできる免疫力アップ(爪もみ)

免疫力アップに効果的な、爪の生え際にある「井穴(せいけつ)」というツボを刺激するマッサージをご紹介いたします。

神経繊維が集中する井穴への刺激は瞬時に自律神経に伝わってバランスを整えます。

やり方は、爪の生え際を反対の手の親指と人差し指で挟むように10秒ずつ強く押すだけです。

両手とも親指から順番に5本すべてもみます。

治したい症状があれば、対応する指をさらに20秒もむと良いです。

【刺激する場所】爪の生え際から2mmほど下を刺激します。

●親指――アトピー/喘息/リウマチ/ドライマウス/円形脱毛症など

●人差し指――潰瘍性大腸炎/クローン病/胃潰瘍/十二指腸潰瘍/過敏性腸症候群/胃弱/痔など

●中指――耳鳴り/難聴など

●薬指――低血圧/低血糖/眠さ/だるさ/軽いうつなど
(※薬指だけ交感神経を刺激。ほかの4本は副交感神経を刺激する。)

●小指――脳梗塞/認知症/パーキンソン病/不眠/メニエール病/高血圧/糖尿病/肥満/痛風/肩こり/腰痛/椎間板ヘルニア/動悸/頭痛/腎臓病/頻尿/尿もれ/精力減退/しびれ/更年期障害/顔面神経痛/自律神経失調症/不安神経症/パニック障害/働きすぎによるうつ/白髪/目の病気/婦人科系の病気など 

(医学博士 安保 徹先生著書より)

免疫力を高める食材

コロナウィルスの蔓延が心配ですが、感染予防と同時に体の免疫力を高めることも大切ですね!

免疫力を高める作用がある食材をご紹介します。

にんじん・ほうれん草・トマトなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは強い抗酸化力があり、あらゆる病気のもととなる活性酸素を減らす効能があります。

ブロッコリー・ピーマン・キウイ・いちごは白血球の働きを強めて免疫力をアップさせるビタミンCが豊富で皮膚や粘膜を丈夫にする働きもあります。

かぼちゃ・アボカド・アーモンドは抗酸化力の強いビタミンEが豊富で血中コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化などを予防します。

ヨーグルト・納豆・キムチ・ぬか漬けなどの発酵食品には乳酸菌が豊富。善玉菌を増やし免疫力を高めます。

納豆やオクラ・山芋に含まれるネバネバ成分は粘膜保護、にら・にんにく・ねぎ・玉ねぎ・大根 は抗酸化作用や抗菌作用の他、疲労回復にも効果を発揮します。

このようなさまざまな食品をバランスよくとり入れ、睡眠を十分にとり、ストレスをためないような生活をこころがけてくださいね。

「笑顔」も免疫力を高めてくれます!毎日を楽しく、規則正しい食生活でウィルスに負けない体を目指しましょう。