スタッフ日記

高齢になるとお口のなかにも変化が!

歳をとると、足腰が弱くなったり痛いところが増えるなど、体には様々な変化が起こりますが、お口のなかも例外ではないことをご存知ですか?

そこで今回は、高齢になったときのお口のなかの変化をみていきましょう。

○唾液分泌が低下して自浄作用がダウン!
 歯の表面や舌などについた汚れや細菌は、唾液によって洗い流されています。そのため、身体機能が衰えて唾液の量が減る高齢者のお口のなかは、自浄作用が十分でなくなり、汚れが溜まりやすくなります。

○免疫力が低下して病気にかかりやすく!
 加齢により免疫力が低下することで、身体の病気だけでなく、むし歯や歯周病になるリスクも上がります。
○歯ぐきが下がる!
 加齢とともに歯ぐきが下がりエナメル質よりやわらかい象牙質がむき出しになり、むし歯になりやすくなります。

このように、歳をとることでむし歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。それを予防するためには若い頃より念入りに日々のケアをしたり、歯科医院でプロフェッショナルなケアをしてもらうことが大切です。

そして、唾液の分泌を促すために、良く噛んで食べたり、唾液腺を刺激することも有効です。

唾液腺の刺激についてはまた後日ご紹介させていただきます。

また、十分な栄養が摂取できないと免疫力も低下するため、バランスの良い食事を規則正しく摂ることも重要です!

就寝前のスマートフォンが安眠の妨げに

過ごしやすい季節なのに、朝起きてからだるさを感じることはありませんか?

もしかすると、よく眠れていないのかもしれません。

現代人の睡眠の質に大きく関わってくるのが、スマートフォンなどの画面から発せられる「ブルーライト」です。

ブルーライトとは、スマートフォンをはじめ、パソコンやテレビ、ゲーム機器などのデジタル機器の画面から発せられる青色光です。

寝る前や夜間にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が抑制されます。

メラトニンが抑制されると、脳が昼間だと勘違いしてしまい、体内時計が狂ってなかなか眠れず、朝起きるのがつらいといった状態を引き起こします。

メラトニンは、体温を下げて眠りへ導いてくれる他、睡眠中の成長ホルモンの分泌も促してくれます。

ですから、スマートフォンによる睡眠の質の低下は、疲労回復や肌の再生などに影響を与える原因にもなるのです。

予防法は・寝る1時間前からは、スマートフォンの使用をやめたり、部屋のLED照明をやや暗くしておく、ブルーライトカットのスマホ用画面シールや眼鏡などを活用してみる などです。便利なデジタル機器とうまく付き合い、睡眠の質を上げることで疲れが取れるようになります。

体調万全で年末までの忙しさを乗り切って下さいね!

口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクが上昇

お口の中の状態と誤嚥性肺炎に関係があるの?

と思われるかもしれませんが、実は、両者にはとても深い関係があります。

誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物が誤って気管から肺に入り込んでしまう「誤嚥」の際に、お口の中の細菌やウイルスが肺に入ってしまうことで起きる病気です。

命を失うこともある誤嚥性肺炎のリスクを下げるポイントをご紹介致します。

 

★まずは、感染予防!

うがい、手洗い、マスクの着用で、細菌やウイルスを体の中に入れないようにする。

★免疫力をアップ!

バランスの良い食事や、十分に睡眠をとるなどの規則正しい生活で免疫力を高めます。

★予防接種を受ける。

成人用肺炎球菌ワクチンの予防接種をすることで、重篤化を防ぎます。

★毎日の口腔ケアが重要です!

誤嚥性肺炎のリスクを下げるには、お口の中を常に清潔に保つことです。

もし誤嚥があっても、お口の中が清潔であれば、肺炎になるリスクが下がります。

そのためにはセルフケアと歯科医院でしてもらうプロフェッショナルケアが大切。

高齢の方の場合は、できることは自力でやってもらいながらも、周りの人がサポートすることも必要でしょう。

 

―――いかがでしたか?誤嚥性肺炎と口腔ケアの関係をお分かりいただけたでしょうか?

お口の健康は全身の健康につながっています。

頬の内側に白線、下にギザギザ。これは・・

朝起きたときにあごが疲れている…」「肩こりが治らない…」という方、歯ぎしりや食いしばりをしていませんか?

本来、食事以外の時間は、上下の歯は離れているものですが、歯ぎしりや食いしばりがある人は、就寝中や日中でも、無意識のうちに歯と歯を合わせ、大きな力で噛みしめています。

続けていると、歯にヒビが入ったり、あごの骨が溶けて歯周病が悪化することも。

歯ぎしりや食いしばりの有無のチェックポイントをご紹介します!

【歯ぎしり・食いしばりチェック!】

□ 頬の内側に白い線がある

□ 舌の側面にギザギザの歯型がある

□ 歯の噛み合う面が平らに擦り減っている

□ 歯にヒビが入っている

□ むし歯でもないのに噛みしめると歯が痛い

□ 冷たいものがしみる

□ あごがだるい、痛い

□ 歯の詰めものや被せものが取れやすい

□ お口の中にコブがある

□ 肩や首のコリ、頭痛が治らない

 

いかがでしたか?歯ぎしりや食いしばりがあるかも?と感じた方は早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯やあごの骨への負担を軽減するマウスピースを作ることも可能です。

影響が小さいうちに対処することが大切です!

噛み合わせや顎のずれで病気に?!

肩こり、腰痛、膝痛、頭痛、その他不快感はございませんか? 

つらい自覚症状があるのに、検査をしてもわからない、特に病気でもない状態にお悩みになっていませんか? 

こういう症状を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。

その原因はもしかすると、顎のずれ、噛み合わせの悪さにあるかもしれません。

 噛み合わせとは、上顎と下顎に並んだ歯の接触状態を意味します。

この噛み合わせが悪いと、当然ですが顎のズレを引き起こします。

では、それがなぜ不定愁訴の原因となるのでしょう?

人間の頭の重さは約6キロ(だいたいボウリングの玉くらい)、そこに約1キロの下顎が筋肉で宙づりにぶら下がっています。

人の頭は頚椎(けいつい)の上に乗っています。

頚椎は腰の骨盤にかけてつながり脊柱を形成します。ここで想像してみてください。

1キロの下顎がズレたら6キロの頭が傾き、それを支える頚椎はバランスを取ろうとします。

結果、脊柱がゆがむ。するとそこから誘発されるさまざまな症状が現れ、体全体の問題になっていきます。

顎と頭と脊柱だけでなく、それを取り巻く神経や血管、筋肉、筋膜や皮膚の影響も計り知れません。

頭蓋にぶらさがっている下顎の可動域は広く、それゆえに偏った位置に移動しやすいのです。

上下左右の歯がバランスよく噛み合い、効率的に食事を咀嚼(そしゃく)できるような『噛み合わせ』が当然、理想的です。

しかし、むし歯があったり、歯が抜けてそのままだったり、きちんと歯がそろっているのに(もちろん入れ歯やブリッジ、インプラントも含まれます)しっかりと噛めていないことがあります。

また噛み過ぎてもいけません。歯ぎしりや食いしばりはさらなる筋肉の緊張を生み出し、体のバランスをゆがめます。

こういった癖がある方は歯科医院で嚙み合わせの調整やマウスピース治療を受けることをお勧めします。

不定愁訴にお悩みであれば、一度歯科を受診してみてはいかがでしょうか?

 

歯の先端がすり減ってきたら

おそらく、歯をギリギリとこすりあわせる「歯ぎしり」が原因ではないかと思います。

歯ぎしりを続けていると、前歯の先端や奥歯の咬みあわせの面がすり減ります。

進行すると、エナメル質がはがれ象牙質が見え、むし歯になりやすくなったり、知覚過敏の原因にもなります。

また、歯の付け根部分に力が集中して、歯が砕けるように削れていくこともあります。

このように歯ぎしりは歯にとって大変悪影響を及ぼします。

就寝中に歯ぎしりをしている方は、悩みごとや考えごとをせずにリラックスして寝るように心がけてください。

あごに力が入りやすい体位を避けたり、枕の高さを調節するのも有効です。

それでも改善しないという場合は、歯科医院でマウスピースを作っても良いでしょう。

歯に強い力がかからないように工夫して、大切な歯を守っていきましょう!

熱中症の応急ポイント

遅い梅雨明けから急な暑さがやってきましたね。

熱中症の応急ポイントをまとめました。

まず風通しの良い場所や、冷房の効いた室内などへ移動する

衣服を緩めて風通しを良くする
水分や塩分をしっかりと補給する

筋肉が痛くなったり、痙攣したりするなら生理食塩水(0.9%の食塩水)を摂取、通常はこれで回復!

めまいや倦怠感、むかつきや嘔吐、頭痛のある時にはイオン飲料や経口補水液を補給!

足を高くして手や足を先の方から心臓部に向かってマッサージするのもとても有効

体に水をかけたり、冷たい濡れタオルを当てて体を冷やす

<重要> 濡れタオルは首筋、腋の下、足の付け根に当てましょう。

ここは皮膚に比較的近い場所に大きい動脈があるからです。

血液を冷やすことで体の熱を取ることが出来ます。

積極的に取り入れて熱中症を予防しましょう。

夏こそ注意 「脳梗塞」

国立循環器センターの調査によると脳梗塞は夏に多いことがわかっています。

その主な原因は、脱水症状です。

夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足がちになり、血液の流れが悪化し血管が詰まりやすくなるのです。

脳梗塞は大きく分けて、脳寒栓症と脳血栓症と2つのタイプがあり、脳寒栓症は、心臓付近にできた血栓が移動し、脳の血管を詰まらせるものです。

もうひとつの脳血栓症は、脳の血管そのものが狭くなったり、血栓ができたりすることで引き起こされ、夏に多いのがこの脳血栓症です。脳血栓症は、普段健康そうにみえていても脱水症状が引き金となって急に発症します。
 大切なのは汗をかいていなくても、早め早めにこまめに水分補給を行うことです。

汗をかかなくても、常に体から少しずつ水分が奪われています。室内にいるときもきちんと水分補給をするようにしましょう。

室内にいると脱水症状に気付きにくいのですが、トイレに行ったとき尿の色が濃くなっていたら水分不足のサインだと思ってください。

そして夏の脳梗塞の予防でもうひとつ大切なことは睡眠の前後に水分補給を行うことです。

普段私たちは眠っている間に平均コップ1杯程度(200cc)の汗をかきます。

夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて発症のリスクが高くなります。

予防のために寝る前に水を1杯飲むようにしましょう。

 

夏の冷え性

最近は夏の冷え性が増えています。

冷え性の典型的な症状としては、手足の冷えが知られています。

しかしそれだけでなく、鼻水やのどの痛み、頭痛といった風邪に似た症状から、全身のだるさや疲れやすさ、食欲不振や下痢などの消化器障害、イライラ感、肩こり、腰痛、肌荒れ、生理不順など、人によってさまざまな症状がみられます。 

夏の冷え性の引き金となるのが、エアコンによる冷房病です。

冷房病・冷え性の予防ポイントをご紹介いたします。

(1)エアコンの設定温度は25~28℃を目安にし、寒さを感じないレベルにする。

(2)エアコンのきいた部屋と外気との温度差は3~4℃が理想。

(3)エアコンの風には直接当たらないようにする。

(4)腹巻や厚手の靴下など、服装で自衛する。

(5)エアコンのきいた場所では温かい食べ物・飲み物を。

(6)適度に体を動かし、血流の改善を。

(7)シャワーより入浴(低めの湯温で)

(8)ストレスをためないようにする。冷房による冷え性を防ぎ、元気に夏を乗り切りましょう!

口呼吸は歯周病になりやすい

口呼吸をする方は、歯周病になりやすくなります。

そもそも、お口の中を潤している唾液は、食べかすを洗い流したり、雑菌を殺菌してくれるなど様々な働きがあります。

しかし、お口で呼吸をしていると、唾液は蒸発してしまいお口の中は渇きます。

すると、雑菌が繁殖しやすい状態となり、歯周病だけでなくむし歯にもかかりやすくなり、口臭も強くなってしまいます。

また、鼻呼吸ならば、異物(ホコリや細菌、ウイルスなど)が入ってきても鼻毛や粘膜でブロックできますが、口呼吸では喉や気道に直接異物が入ってきて、病気になるリスクも上がります。

口呼吸のクセがある方は、意識して治すようにしましょう。

就寝中にお口が開いてしまうという方は、お口を閉じておくテープも市販されています。

なかなか改善しない場合は、お気軽にご相談下さいね!