歯の磨き残しを防ごう

意識せずに歯を磨いていると、同じような場所ばかりを磨いていたりするものです。

そこで磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めることをオススメします。

例えば、上の歯からスタートして、左の外側~右の外側~右の内側~左の内側、ここまできたら下の歯に移動して、左の内側~右

の内側~右の外側~左の外側と、一筆書きで行うと磨き残しがありません。

また、歯ブラシの当て方にもコツがあります。歯ブラシを横から当てて動かすだけでなく、歯並びが凸凹している場所や前歯の裏側は、歯ブラシを縦にして磨くと、ブラシがきちんと歯に当たり、磨き残しを防げます。

奥歯の後ろ側の部分は歯ブラシのつま先を当てて磨きましょう。自分の歯の形をイメージしながら歯ブラシを当てるようにするとよいですよ♪

お口の渇きに唾液腺マッサージ

「唾液が少ないとむし歯になりやすい」、そんな話を聞いたことはありますか?実はこれは本当の話です。

唾液は、口の中の雑菌を洗浄・殺菌し、エナメル質を再生する働きがあるので、分泌量が減るとむし歯になりやすくなるのです。

そこで今回は唾液の分泌を促すマッサージをご紹介します。「最近お口が渇くな…」という方は、ぜひトライしてみてくださいね。

 

    【唾液腺マッサージ】

唾液は、主に「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」という3つの唾 液腺から分泌されています。

ちなみに1日に分泌される唾液の量は0.5~1.5リットルです。

唾液腺のある場所を軽くマッサージすることで、唾液の分泌を促しましょう。

 ★ 親指以外の4本の指を、頬(上顎の奥歯あたり)に当て、奥から円を描くように回す。(耳下腺マッサージ)

 ★ あごの骨の内側のやわらかい部分。ここを耳の下からあごの先に向かって何ヶ所か押す。(顎下腺マッサージ)

 ★ 両手の親指で、あごの真下から突き上げるように押し上げる。(舌下腺マッサージ)

正常に唾液が分泌されるようになると、むし歯の予防だけでなく、食べ物がスムーズに飲み込めるようになったり、美しさをしっかり感じられるようになったり、食べ物の消化を助けるなど、健康に関わるさまざまの良い効果があります。

スキマ時間にできるので、ぜひやってみてくださいね!

「誤嚥性肺炎」も口腔内細菌が原因

 

 今や、日本人の死亡原因の第3位となった「肺炎」。

厚労省が行った統計によると、この肺炎による死亡者のうち96.6%が65歳以上の高齢者でした。そして、高齢者が発症する肺炎の約70%以上が「誤嚥性肺炎」であると言われています。

実は歯周病は、誤嚥性肺炎のリスクを高めることもわかっているのです。

 本来は口から食道へ入るべきものが、誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」と言います。

誤嚥により、食べ物や唾液中の口腔内細菌が気管から肺に入った結果、肺が炎症を起こすことがあります。

これが「誤嚥性肺炎」です。

 誤嚥の多くは、飲み込む力の低下によって起こります。

特に高齢者は、睡眠時など、知らないうちに唾液を誤飲していることが多く、その際に歯周病菌などの口腔内細菌が多いと、肺炎を起こしやすくなるのです。

 実際に誤嚥性肺炎を起こした人から歯周病菌が多く見つかっているケースが多いため、今では歯周病菌が誤嚥性肺炎の重大な原因の一つと考えられています。

寝たきりの末に亡くなる方のほとんどはこれが原因と言われています。

 日本老年歯科医学会の研究などから、高齢者に歯のケアを行い、歯周病などの口腔内細菌を減らすことで、誤嚥性肺炎の発症率が下がることが報告されています。

 むせやすい方が口腔ケアをされていないと、食べ物だけでなく、口腔内細菌の多く含まれる唾液を誤飲する恐れがありますので特に注意が必要になります。

 普段のセルフケアに加え、プロによるクリーニングを定期的にされると口腔内細菌をコントロールすることができます。

気になる方はいつでもご相談ください。

 

日頃のケアで健康生活を!

3月に入ったとはいえ、まだまだ寒い日が続きますが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか?

 

先日、堀ちえみさんの舌がんの話題がメディアでもだいぶ報道されました。

私も以前彼女の出演するドラマを観ていた世代なので相当な衝撃を受けました。

ところで皆さんは口腔がんについての知識をどれくらいお持ちですか?

舌がんなどの口腔がんは、徐々に増えてきているのが現状です。

原因は様々ありますが生活習慣の乱れや口腔ケアの不良などは原因の一つですから、皆さんも日々健康的な生活を送っていただければと思います。

また、むし歯になっている歯の鋭縁や不適合な補綴物によって粘膜が傷つけられても発症する可能性がありますので気を付けてください。歯科医院で定期的なチェックをされていると早期発見にもつながるので有効に歯科医院をご利用ください。、

歯科金属がアレルギーの原因に

原因不明の湿疹などで悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

もしかすると、それは、お口の中に入れた金属の詰めものや被せものなどが原因かもしれません。

銀歯がアレルギーの原因に?

実は、保険で使用される、いわゆる「銀歯」は、唾液などに反応し溶け出しやすいという欠点があります。

溶け出した金属は体内に取り込まれ、体内のタンパク質と結合し、アレルギー反応を起こす可能性があります。

更に治療から数年経って、突然発症するケースもあります。

■症状は口の中やその周囲、そして全身にも!

★口内炎・舌炎…口の中の粘膜や舌に炎症が起きます。

★口唇炎・口角炎…唇の周りや口の両端に炎症が起きます。

★口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)…口の中の粘膜に白いレース状などの模様が現れ、周囲が赤くなります。

★掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)…手のひらや足の裏に多数の膿疱ができます。

★アトピー性皮膚炎…カサカサ、赤み、かゆみ、皮膚のささくれ、皮がむけるなどの症状が出ます。

 

以上のような症状がすべて口腔内の金属によるアレルギーであるとは言えませんが、疑わしい場合は、原因となる金属を特定する「パッチテスト」で検査することもできます。

検査でアレルギー反応が出る金属が特定できれば、原因金属を取り除き、アレルギーを起こさないプラスチックやセラミックなどの材料に置き換えます。

心当たりがある方は、お気軽にご相談くださいね!

 

「脳卒中」も歯周病がきっかけ

~要介護にならないために~

 

脳卒中は、脳の血管が詰まったり切れたりすることです。

日本歯科大学付属病院の報告によると、「脳卒中で入院した患者」「それ以外の入院患者」「健康な人」の3グループで歯周病検査を行ったところ、脳卒中で入院した患者の歯周ポケットが他の2グループより深く、歯周病がより重度でした。

なぜ歯周病が脳卒中リスクを高めるのでしょう。

その理由は歯周病菌が出す毒素の影響により私たちの歯肉付近でつくられる炎症物質「サイトカイン」にあります。

この炎症物質が血管に入り込み、血流に乗って全身を巡ると、全身の血管内のあちこちで炎症が起こります。炎症がひどくなると、動脈の内壁が厚く硬くなって、血管が詰まりやすくなったり切れやすくなったりします。

これが「動脈硬化」です。動脈硬化が進行して脳の血管がボロボロになると、脳卒中が起こりやすくなるのです。ちなみに、脳の血管が詰まれば「脳梗塞」、脳の血管が破れて出血すると「脳出血」です。

これらの脳卒中は、日本人の要介護状態を引き起こす原因の第1位となっています。脳血管のトラブルから、顔面や手足の麻痺が引き起こされることもあるからです。

本臨床歯周病学会によると、歯周病の人は、そうでない人と比べて、2.8倍も脳梗塞になりやすいそうです。

歯周病を放置すると、それがきっかけとなって、要介護に陥る可能性があるわけです。口腔ケアで明るく健康で過ごしていただけるよう、今後もサポートさせていただきます。気になる方はいつでもご相談ください。

 

3月のご案内

2日(土)山武郡市歯科医師会行事のため 午後の診療は4時半まで

5日(火)山武市1歳半健診のため 午後の診療は3時半から

6日(水)山武郡市介護認定審査のため 午後の診療は3時から

20日(水)山武郡市歯科医師会会議のため 午後の診療は5時まで

・22日(金)山武南中学校閉校式出席のため 午後の診療は3時から

26・27日(火・水)都合により休診

 

歯の治療の医療費控除について

確定申告の時期が近づいてきました。

サラリーマンのご家庭では、あまり馴染みがないかもしれませんが、自分やその家族が1年間に支払った医療費が、原則10万円を超えた場合、医療費控除を受けることができ、歯科の医療費も対象となります。

具体的には、むし歯や歯周病の治療費はもちろん、金やセラミックを被せたり、ブリッジやインプラントを入れたり、入れ歯を製作した費用などの治療目的のもの。審美目的のものは一般的には対象外となります。

「自費診療で治療したから医療費が高額になった」という方は、ぜひ医療費の合計を出してみましょう。

 

◎医療費控除の対象 = 〔実際に支払った医療費の合計額〕から〔保険金などで補てんされる金額〕を引き、

さらに〔10万円〕または〔その年の総所得金額が200万円未満の人は総所得金額5%の金額〕のどちらか

を引いたもの。

2月のご案内

2日(土)

  山武郡市歯科医師会行事のため午後の診療は5時までとなります

6日(水)

  山武郡市介護認定審査のため午後の診療は3時からとなります

 

乾燥に注意

先月は降雨がほとんどなく、空気の乾燥が気になりますね。

空気が乾燥していると、体からの水分の蒸散量が増加します。

乾燥の影響といえば、乾燥肌や肌荒れなど皮膚トラブルを連想しがちですが、乾燥は体の色々な部分に影響を及ぼします。

まず、血液です。体内の水分量が少なくなると、血行が悪くなるため、心筋梗塞、脳梗塞などが起こりやすくなります。

それから、乾燥は筋肉の弾力も奪ってしまうため、寒さによる血行不良と合わさって、ぎっくり腰などが増える原因にもなります。

そして、喉や鼻の粘膜の乾燥は、免疫機能を低下させ、風邪やインフルエンザなど感染症の発症率を高めてしまいます。

それぞれの部分に適した適切な水分補給(保湿)対策が大切です。お肌のケアやこまめな水分補給を心がけましょう。