オーラルフレイルについて

介護を受けないといけない状態の前段階を「フレイル」といいますが、フレイルの症状の中の一つが「オーラルフレイル」です。
オーラルフレイルの症状には、
・固いものが噛めない ・食べこぼすことが多くなる・よくむせる ・滑舌が悪い ・口の中が乾燥する
などの症状が見られます。

「まだ老化なんて」という方も、将来要介護にならず、健康で自立した生活を維持するためには若い間から、予防や対処することで、
フレイルになることを防ぐことが出来ます。

~フレイル・オーラルフレイルの予防法~

● 好きな物をバランス良く食べましょう!
食欲を感じる食べ物・季節の食べ物から栄養を摂る

● しっかり運動しましょう!
お口と全身の筋肉トレの両方を行いましょう

● 自分の好きなことを見つける!
精神的に充実すれば、身体の健康につながります

● 定期健診で衛生士のお口の掃除を受ける!
自分では磨けない部分をきれいにすれば口も健康

● しっかり噛めるように歯を治しましょう!
不良な噛み合わせ、歯の無い部分はフレイルの原因

● 常にお口を湿潤状態に保ちましょう!
乾燥は、お肌にも口元にも大敵です

口臭・むし歯・歯周病の口内トラブル予防法

甘くみていると体への悪影響も及ぼしかねない歯周病やむし歯。

オーラルケアの方法は歯磨きだけではありません。

これから紹介する3つのケア方法はどれも簡単にできるものばかりなので、今日から実践してきれいな口内環境を維持しましょう。

1.口の中を潤す

歯やお口の悩みに対し、唾液は最も重要な防衛隊として活躍します。

唾液には、細菌を殺し、傷を癒やすタンパク質であるヒスタミンなど、抗菌作用を持つ成分が多く含まれています(どの部位のかすり傷よりも、口腔内の傷の治りが早いのはこれが理由)。

ドライマウス(口腔乾燥)は、歯周病を引き起こしやすくするので、唾液に関しては量が多いほうが良いです。

少なくても1日にコップ9杯の水を飲むようにして、口の中の潤いを維持しましょう。

それでも口の中の乾燥が改善されない場合は、シュガーフリーのガムをかむと良いです。

唾液の分泌量を増やせるだけでなく、むし歯の原因となる酸を減らすのに役立ちます。

また、現在服用中の薬の副作用も確認してみてください。

400種類以上の市販薬や処方薬がドライマウスを引き起こすと言われているため、口腔内の症状がなかなか改善しない場合は医師に相談し、代替薬を処方してもらうと良いでしょう。

 

2.頻繁に口をゆすぐ

1日を通して定期的に口の中を水でゆすぐだけで、食べかすを取り除くことができます。

食べやかす歯垢、むし歯、歯肉炎、歯周病の原因となる細菌を引寄せる要因になります。

食事や間食をした後は、口に水を多めに含んで動かすと、歯肉歯茎、頬の内側に付着した食べかすを洗い流してくれます。

 

3.ストレスをためない

研究によると、口腔内の問題の大半は、「ストレス」にひも付いているそうです。

慢性的なストレスは、免疫系を弱らせ、口腔内で起こりうる全ての感染症と戦う能力を衰えさせます。

また、ストレスは自律神経の乱れを起こせて、唾液の分泌を抑制し、むし歯のリスクが増加します。

10月のご案内

・14日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からになります 

 
・22日(木)

  成東小学校就学前健診・講和をさせていただきます

・24日(土)

  研修会参加のため午後の診療は4時半までになります

9月のご案内

・9日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとなります

・26日(土)

 セミナー参加のため午後休診とさせていただきます。

・24日(木)

 診療させていただきます   

歯のホワイトニングについて

ホワイトニングは薬剤により歯を白く明るくする方法です。

最近は、美容に関心の高い方だけではなく、お仕事や就活で好印象を与えるために利用される方が増えています。

まずはホワイトニングについてお話する前に、クリーニングとの違いを簡単に説明させていただきます。

クリーニングは歯の表面に付着した歯垢や歯石などを磨いて除去する治療です。

そのため、歯の表面の着色汚れは落とせますが、歯の内面まで変色がある場合はホワイトニングによる漂白が必要となります。

さて、本題のホワイトニングですが、これは歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。

オフィスホワイトニングは、短期間で効果が現れやすいというメリットと色が戻りやすいというデメリットがあります。

反対にホームホワイトニングは、効果が出るまでに時間がかかる分、効果が持続するというメリットがあります。

ご興味がある方はお気軽にご相談くださいね!

歯が無いと困ることは?

歯を失うとどんな生活になると思いますか?

若い頃は、自分の歯がなくなるイメージなんてなかなか湧かないと思いますが、いざ歯を失ってしまうと生活の質が大きく下がる可能性があるのです。

■歯がない生活ってこんなに不便!

好きなものを美味しく食べられない、滑舌が悪くなる、見た目が悪くなる…など、歯を失うと生活の質が大きく下がります。

反面、きちんと噛める歯を持っている方は、胃腸の負担を減らせることはもちろん、咀嚼の刺激が脳に伝わり脳の活性化や認知症の予防になるなど、健康寿命を大きく伸ばせる可能性があります。

■80歳になっても20本以上の歯を!

では、どの程度歯が残っていれば良いのでしょうか?

残歯数が20本以上であれば、ほとんどの食品を食べられるといわれています。

そのため、まずは80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目指しましょう。

それを達成するためには、歯のケアや予防が大切です。

毎日のセルフケア

基本は毎日のブラッシングです。

フロスや歯間ブラシを使えば効果的に磨けます。

歯科医院での定期的なチェック

むし歯や歯周病が悪化する前に治療。

自分では気づかない歯磨きのクセなどもプロにアドバイスしてもらいましょう

歯はケアや予防により一生残すことができます。

ケアの方法などで分からないことがあれば何でも聞いてくださいね。

いつまでも健康に楽しく暮らすために歯を大切にしていきましょう!

8月のご案内

・12日(水)

 山武市介護認定審査会のため午後の診療は3時からとなります

・13(木)~16日(日)

 夏季休診とさせていただきます。

 

夏バテとアルコール

コロナ自粛から外食は控え、家でお酒を飲まれる方が多いようです。

暑いときは食欲もなくなり、さっぱりしたもので食事をすませてしまいがちです。

そのうえ、お酒ををたくさん飲んできちんと食事をしないと、栄養が不足したり偏ったりします。

これが夏バテの一因にもなります。アルコール飲料は食欲増進の作用があります。

しかし飲みすぎれば逆効果で、ビールであれば大びん1本くらいにとどめておくようにしたいものです。

お酒を飲んで食欲が出てきたところで、栄養バランスのとれた、野菜たっぷりの食事をしましょう。

おつまみとしては、アルコールの処理に必要なビタミンB群と、肝臓を守るタンパク質の豊富な食品がすすめられます。

レバー、枝豆、豚肉、ウナギなどや、ビタミンBの利用を高めるニンニクを使った料理が適しています。

お酒をたくさん飲んだあとは、体が水分不足状態で、血液が濃くなっているため脳卒中や心臓発作の危険状態と言えます。

飲み過ぎに気をつけるとともに、飲んだあとには、水分を十分に補給しておきましょう。

 

口腔乾燥症予防がコロナ感染予防に

 

暑い季節でも感染対策のためのマスクの着用で息苦しく常に口を開けてしまったり、水分補給の回数が少なくなっている方もいらっしゃるかと思います。

口の中の潤いを失うと「口腔乾燥症(ドライマウス)」になりやい状態です。

コロナウィルスでお亡くなりになられる方の半分は口腔乾燥症だそうです.

コロナウィルスは、唾液腺、肺、小腸に住みつきます。唾液をたくさん出して強い酸性である胃の中に流し込む事が大切です。

唾液をたくさん出すには。「よく噛み、よく話し、よく笑う」そしておいしいものを食べるのが良いそうです。  

当院でクリーニングのの後にさせていただいている口中マッサージも唾液の分泌を促します。

マッサージに使用している口内ジェルは口腔乾燥症にも効能がありますので、ご自身でケアしていただくのも良いと思います。

また、舌の先で歯の表側を全体的になぞる舌の運動も舌の下にある唾液の出口を刺激して分泌を促しますので、気付いたときに試してみてください。

それでも口腔乾燥が改善しない場合は、唾液の分泌を促すタブレットを試してみるのも良いと思います。

食事中むせたり、飲み込みにくい症状も緩和され、誤嚥性肺炎の予防にもなります。

ストレスで自律神経のバランスを崩し、唾液の分泌が減る方も多いです。意識してリラックスする時間を設けて上手に逃せると良いですね。

唾液の分泌を促すと免疫力も上がります。気になる方はいつでもお声がけください。

 

 

 

命を守る!手術前の口腔ケア

もしも、全身麻酔手術や抗がん剤、放射線治療などをすることになった場合、お口の健康が重要であることを、皆さまはご存知ですか?

実は、お口の中の管理が行き届かないまま治療をすると様々な危険があるのです。

そこで今回は、全身麻酔手術を受けた場合の危険を具体的にあげてみます。

お口の状態が悪いまま、全身麻酔手術を受けると…

◆手術中に歯が脱落する危険・・・

全身麻酔ではお口の中に管を入れます。その際にグラグラした歯があると、管や器具が当たり抜けてしまう危険があります。

◆肺炎のリスクが上昇・・・

麻酔中は唾液を気管内に誤嚥することがあります。

その唾液が汚いと、術後に肺炎を起こすリスクが上がります。
この他にも、傷口の感染リスクが上がる可能性があったり入院期間が長くなるというデータもあります。

以上のような危険がともなうため、全身麻酔手術などの前後には口腔ケアを行い治療中の思わぬトラブルを予防する「周術期等口腔機能管理」が必要になります。

しかし、診断から手術までの期間は、検査や入院の準備、仕事の引き継ぎなどに追われ、十分にお口の治療をする時間がないことも。

お口の状態が悪いまま手術を受ければ、トラブル発生のリスクが上がります。

そんな事態を防ぐためにも、普段からかかりつけの歯科医で定期的なチェックをし、お口の健康を維持していくことが大切なのです。